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11月11日 本牧亭講談会@御茶ノ水

★★★本牧亭講談会(13時01分開演 御茶ノ水・太陽)

●田辺凌天 義光と一休
●柳家喬の字 時そば
●田辺一乃 鮎釣り公方
 ◇下野国・喜連川(きつれがわ)藩の藩主、喜連川氏は足利家の家柄を汲むという名門で家康からも特別扱いされていた。表向きは10万石だが、実質は5千石ほど。名家ということで出費はかさみ、藩財政の内情は苦しかった。初代藩主、頼氏(よりうじ)は、奥州街道の宿場であるこの喜連川に金を落としてもらうよう、様々な創意工夫を募る。宿の布団はフカフカにしよう、綺麗どころの女性を揃えよう…。
 喜連川の宿にとって大名行列は大きな収入源である。奥州街道沿いで随一の規模である伊達陸奥守は決まってこの喜連川に宿泊するのだが、今年は待ってもその行列が来ない。家来の者に調べさせると、脇道をとおって隣の氏家宿に泊っていたことが分かる。頼氏公自身が江戸へ赴き直接伊達政宗に尋ねると、氏家宿で食す江戸前の魚が目当てであったと言う。夏、伊達陸奥守の帰郷の大名行列は喜連川宿を通りかかろうとすると、宿の手前の橋の下で、頼氏公自ら釣竿を垂らし鮎を釣っている。まさか名門お家のお方の頭上を通行するわけにはいかない。こうして政宗は大名行列の折には必ず喜連川宿へ泊ることを約束したという。
●神田春陽 清水次郎長・羽黒勘六の出逢い
 ◇役人から執拗に追われた黒駒の勝蔵は国を数人の子分とともに抜け出して、見附の宿へ。ここでかつての兄弟分であった小和田友蔵の世話を受けようとするが、今では友蔵は十手・捕り縄を預かる身。かつての兄弟分を捕らえたくはないと、黒駒の勝蔵を捕縛しようとしているとの噂をわざと流して自分の元へは近づかないように仕向ける。しかし逆にこれを聞いた勝蔵はカンカンに怒り、友蔵の子分を袋叩きにしてしまう。さらに天竜川を挟んでの決闘の果たし状を突き付けた。これでは友蔵も相手にせざるを得ない。友蔵は兄弟分である清水次郎長から数人の子分を借りこれを助っ人にする。その夜、見張りをしていたのは大瀬の半五郎と桶屋の鬼吉。そこへ現れたのは一人の旅の僧侶。なぜこんな時分にと2人が尋ねると、僧侶は前日泊まった宿で次郎長を闇討ちにするとある者が話すのをを偶然に聞いたという。僧侶はこの時の模様を次郎長に直接会って詳しく話したいという。信じた半五郎と鬼吉は翌日、次郎長と友蔵のいる元へこの僧侶を連れていく。僧侶は次郎長と面会し、次郎長の目の前に進み出た直後、「次郎長、覚悟しろ」。懐から取り出した匕首を片手に飛び掛かる。あわやというところで次郎長はこれを避け、僧侶は子分の者たちに取り押さえられた。誰に頼まれたのか、始めは口にしなかった僧侶だが次郎長の心意気の良さに感心し、自分は羽黒の勘六という旅人で、かつて恩義を受けた黒駒の勝蔵に義理を果たそうと、次郎長を襲ったことを打ち明ける。「いい男だ」。この男に惚れた次郎長は勘六に清水へ来てもらえれば一端の親分になれると誘うが、「旅人の自分には分不相応」と勘六はこれを断る。次郎長の恩義を受けた勘六はひとり見附の地を去った。
 <仲入り>
●神田春陽 義士と俳人 両国橋の出会い
 (15時11分終了)

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