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10月30日 こみち真打昇進@池袋、貞水@湯島天満宮

 落語協会の秋のお披露目。40日間の興行のなかで、千秋楽である今日しか結局足を運べなかった。今回の落語協会の真打昇進は3人。5人または10人ずつの昇進が続いた中、実力、人気、話題性のある3人がたまたま香盤順に並んだということで、抜擢に近い扱いなのではないか。
 落語という芸能は「男の芸」という要素が大きく「飲む・打つ・買う」が主題である場合が多い。それを女性がやろうとするとどうしても壁に突き当たってしまうものだが、こみちさんはそれらを無理なく自然に演じることのできる非凡の女流落語家である。もちろんこの成功はこみちさんの不断の努力ゆえだろうが、それと共に声の質、活舌の良さ、愛嬌のある風貌など天性のものも大きく影響しているように思える。

★★★池袋演芸場 昼席(12時45分開演)

●柳亭市若 狸の鯉
●柳家花ごめ やかん
●金原亭馬治 強情灸
●伊藤夢葉 奇術
●柳亭燕路 もぐら泥
●五明楼玉の輔 マキシム・ド・呑兵衛
●ホームラン 漫才
●古今亭志ん橋 居酒屋
●柳亭市馬 天災
 <仲入り>
●柳亭こみち 真打昇進披露口上
 司会:玉の輔、馬風、市馬、燕路
●鏡仙三郎社中 太神楽
●金原亭馬生 安兵衛狐
●鈴々舎馬風 漫談
●柳家小菊 俗曲
●柳亭こみち 宿屋の富
 (17時05分終了)

 今日は、口上の間に限り写真撮影OKでした。以下にUPします。

171030aこみち真打昇進@池袋演芸場

171030bこみち真打昇進@池袋演芸場

171030cこみち真打昇進@池袋演芸場


 「宿屋の富」を聴いたあとは、話中の富くじの舞台である湯島天神に向かう。もちろんただの偶然だがこういうこともある。

★★★一龍斎貞水 連続講談の会(仙石騒動 第六席)
  (18時30分開演 湯島天満宮 参集殿2階)

●一龍斎貞橘 安兵衛高田馬場駆け付け
●一龍斎貞橘 三方ヶ原軍記
●一龍斎貞水 仙石騒動 河野瀬兵衛と渡辺角太夫
▽これからこの人たちの活躍が話の主軸になっていくのかしらと思っていたら、その人々がことごとく死んでしまった。こうやって話を次々と膨らませていくのが連続物の妙味か。
◇仙石左京はお家乗っ取りに成功し、息子小太郎を出石藩58000石の藩主に据える。お家を守ろうとする河野瀬兵衛(かわのせへえ)は一家で、江戸にいる神谷転(うたた)の援助を受ける。しかし留守の間に左京一味に妻子を殺害されてしまう。身に危険の迫った瀬兵衛は但馬国生野銀山へと逃れる。ここでは義兄の渡辺角太夫の世話を受け、事情を聞いた代官の西村貞太郎も協力して瀬兵衛の身をかくまう。元は江戸っ子で正義感の強い門番の林蔵は木を削って焼印を押して自家製の通行手形を作り、屋敷に出入りするものを監視する。
 9月13日の夜は月見の宴である。門をたたく音がし、林蔵が名を尋ねると、曽我豊後守の使いの者であると言う。豊後守は生野銀山を差配する郡勘定奉行である。「河野瀬兵衛はいるか」と尋ねてきたので林蔵は「いる」と答える。林蔵が門を開けると、豊後守の使いというのは真っ赤な嘘で、仙石左京の家臣が20人余りの者を連れて、河野瀬兵衛を召し捕りにきたのだ。かれらは河野瀬兵衛、渡辺角太夫ともに剣の達人であるとの情報を得ている。2人一緒では厄介だと林蔵に瀬兵衛だけを連れてくるよう言い付ける。林蔵は25両の金を要求し、左京の家臣らは金をかき集めてこれを渡す。林蔵は彼らを門番の部屋に隠れているよう言い、二十数人を狭い部屋に押し込んで、戸に心張棒を掛けておいた。
 瀬兵衛と渡辺は2人、月を見ながら盃を傾けていた。林蔵から話を聞いた2人は門に駆け付ける。2人が相手になって林蔵が縛る役で、左京の家臣らは次々と縄に掛けられる。しかし3人が逃げ出し、左京に瀬兵衛を捕らえ損ねたことを報告する。
 矢沢一郎兵衛という者の入れ知恵で、まず代官の西村の部下の森来助に50両の金を与える。来助の取り次で西村に300両と狩野探幽の山水画をワイロに渡す。西村は悪人ではなかったが300両という大金に目が眩んでしまった。左京の一味が郡勘定奉行の名を騙ったことには目をつむり、来助とともに瀬兵衛を捕らえる方策を相談する。銀山見回りで渡辺が留守の折を狙い、来助は瀬兵衛に代官の屋敷に来るよう申し付ける。今まで自分を援助してきてくれた西村だからと、瀬兵衛は油断して屋敷に入る。代官の部屋には畳を使った落とし穴が仕掛けてあり、これに瀬兵衛ははまる。床下の穴には腕の立つ侍10人ほどが待ち伏せており、これでは瀬兵衛もなす術がない。瀬兵衛は縄を掛けられ、若殿を亡きものにしようとした大悪人ということで仙石家に引き渡された。
 数日経って、渡辺が銀山見回りから戻り、留守の間に起こった出来事を林蔵から聞かされる。渡辺は西村の屋敷に乗り込み来助ともども斬り倒す。その後、腹を十文字にかっさばき、喉に刀を突き刺して自害する。河野は出石藩の刑場で処刑される。
 この後、神谷転が主人公となってこの話は続く。
 (20時29分終了)

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