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10月8日 朝練講談会「講釈野郎」(春陽&貞橘)

★★★朝練講談会(お江戸日本橋亭 9時30分開演)

●神田春陽 荒神山の間違い 蛤茶屋
 ◇伊勢の富田の町は蛤が名物で、これを扱う茶屋がたくさんある。その中の一軒に「みすじ」という店があり、お琴という18歳になる一人娘がいる。このお琴に惚れたのが、穴太(あのう)徳次郎の身内で上州無宿の熊五郎という男。彼はすでに40歳を超えている。熊五郎はこの日も女目当てでみすじの店を訪ねるが、お琴は留守である。白子の観音にお参りで、神戸の長吉のところの加納屋仁三郎という元質屋の若旦那の色男と一緒であるという。俺は蛤を食べに来たんだと言いながら嫉妬の感情を抑えきれない熊五郎。
 ある日、熊五郎は誘いを受けてバクチに行く。賭場で一番儲けているのは仁三郎で目の前には山のように五貫束が積まれている。バクチにかけては熊五郎の方が腕が上。見る見るうちに、熊五郎の前に五貫束は積まれ、仁三郎の持ち分は無くなる。仁三郎は五貫束を少し廻して貰いたいと熊五郎に頼む。最初のうちは穏やかだった熊五郎は、そのうちに仁三郎に対して思い切り啖呵をきる。実は仁三郎は金を持っていた。今度は仁三郎が熊五郎をさんざんに侮辱する。あわや喧嘩というところで仁三郎が切り餅(金の入った包み)を投げつけると、二分金がバラバラと散らばった。賭場にいた連中はこれを拾い集め、有難く受け取って帰る。儲けた熊五郎もニコニコ顔で帰る。
 帰り道、門井紋之助という剣術の先生と出会い2人酒を飲む。紋之助は熊五郎が加納屋仁三郎と諍いがあった事を知っていた。これを荒神山での賭場の開帳の件での諍いだと勘違いした紋之助。4月8日の釈迦の誕生日には荒神山で開帳し大きな金が動くが、これを神戸長吉が独占している。この権利を穴太徳次郎の一家が奪い取るために熊五郎がわざと喧嘩を仕掛けたのだと思い込んでいる。門井は熊五郎の事を偉い偉いとしきりに褒める。実は女性の件での恨みから発した諍いだが、話しは思わぬ方へ行ってしまった。門井紋之助は、仁三郎の家へ殴り込みにかかるが、仁三郎は留守で、たまたま居合わせた客人2人を傷つけてしまう。これが発端で、穴太徳次郎と神戸長吉の争いへと展開していく。
●一龍斎貞橘 安兵衛高田馬場駆け付け
 (10時26分終了)

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