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9月15日 貞水連続講談の会『仙石騒動』@湯島天満宮

 「逐電」を「ちくてん」と読むと覚えていた私だが、今日このブログを記していてIMEで変換できない。調べてみると「ちくてん」とは古い読み方で、現在では「ちくでん」と読むのがふつうだとの事。なぜそんな古い読み方で覚えていたのか、今となっては謎である。

★★★一龍斎貞水 連続講談の会(湯島天満宮 参集殿2階 18時30分開演)

●一龍斎貞水 仙石騒動(第4席)松井右近、手形の槍
(16時30分より 前回口演分のプロジェクター上映)
▽前回行けなかったので、今回ここから見させて頂きました。もちろんDVDも購入。
◇正月早々、仙石播磨守は相良遠江守と大喧嘩をし、額に傷を負わせてしまう。播磨守にはやがて処分が下される事になるが、その前に仙石家の国家老5名が相談して、殿は隠居、若殿に家を継がせるよう決まる。これを殿に伝える役を仙石左京に依頼した。左京は播磨守の甥で、播磨守の姉の久姫が僧侶とあってはならない仲になった上で産んだ子であった。左京は隠居を勧めると播磨守もこれを承知し、子息の仙石美濃守が家督を継ぐ。美濃守は何かにつけ左京に相談し信頼を置く。大名同士の喧嘩をうまく収めたということで、仙石左京の評判は上がる。松平主税(ちから)が左京を気に入り、左京の息子と自分の娘を縁付けたいと持ち掛ける。主税の兄は石州浜田6万100石の城主、老中筆頭の松平周防守である。
 周防守の屋敷を訪れた左京は、家宝の「手形の槍」を見せてもらう。周防守の先祖の松井右近は、徳川家康に奉公していた三河の郷士であった。姉川の合戦の折、ある日の戦いで家康は周りが手薄になったところで敵方に槍で狙われるが、右近は家康の前に仁王立ちになる。槍は右近の左手に突き刺さる。それでも右近は応戦し、敵兵を斬って捨てた。家康は恩賞として、天下を取ったら自分の左手を右近に与えようと告げる。そして、徳川の世になり、右近は約束通り家康に左手を貰いたいと何度も催促する。家康は5万石の加増ではどうかと持ち掛けるが、右近は受け入れない。困った家康は大久保彦左衛門に相談する。彦左衛門は右近に、家臣は主人のために尽くすのは当たり前の事で、褒美など請うものではないと諭し、右近もこれに納得した。右近は左手の代わりに奉書紙に写した家康の手形を受け取り、5万100石を与えられた。この手形を他の者にも見せたいと、槍の鞘にする。江戸城登城の際、大名・旗本は槍を立てず横に寝かせるのが慣わしだが、東照神君の手形を鞘としたこの槍だけは立てたままで良いということになる。
 ある日の江戸城登城の模様を、仙石左京は田舎侍の格好をして見物する。思わず身を乗り出した左京は、大名の供の者から「下がれ」と肩を突かれ、後ろへよろけ尻餅をつく。このはずみで刀の鞘が割れてしまった。相手はたかだか1万石の大名。自分は国家老という身分に甘んじて1500石取りの陪臣。やはりなるものは大名と、自身の息子、小太郎をしてお家横領を謀ることになる。

(以下、口演は18時30分より)
●一龍斎貞友 振袖火事の由来
●一龍斎貞橘 太閤記より 山崎合戦天王山乗っ取り
 <仲入り>
●一龍斎貞水 仙石騒動(第5席)美濃守毒殺未遂と河野瀬兵衛の逐電
◇仙石家の国家老、仙石左京は但馬国出石(いずし)へ国詰めとなる。下屋敷の牡丹見物に殿である仙石美濃守を誘い出す。そこで琴を弾いていたのが照代という娘。美濃守は照代に心の高ぶりを感じ、やがてお手が付く。そんな照代にある日、左京は美濃守の飲む茶に毒を入れて殺害するよう命じるが、照代はこれを拒む。照代は喉に短剣を突き刺して自害してしまう。照代は急病で死んだと告げられた美濃守は嘆き悲しむ。左京はまた、見目好き女性を美濃守にあてがう。美濃守は照代の事もすっかり忘れ、この美女にまた夢中になる。元は相良遠江守の供頭であった神田作十郎はこれを諫めるが、かえって殿から不興を買い永の暇を告げられる。左京は国家老5名のうちの一人、河野瀬兵衛(せべえ)の甥、丹治(たんじ)をたぶらかし、美濃守の暗殺を持ち掛けるが、愚かな丹治はこれを叔父の瀬兵衛に打ち明けてしまう。この事は美濃守の耳にも入ったが、左京は知らぬ存ぜぬで通してしまう。左京の事を信頼している美濃守もそれ以上追及しなかった。
 身の危険を感じた河野瀬兵衛は妻子とともに出石を逐電する。江戸へ出るが、江戸の仙石家の屋敷にも左京の息のかかった者が多数いる。そこで、屋敷の近くの薬種問屋の伝助の元に身を寄せる。しかし左京の追手はここにも及び、瀬兵衛が留守の間に妻子は殺され、首を斬られる。瀬兵衛は、仙石家の分家、仙石権兵衛の元にいる神谷転(うたた)を訪れて、お家の一大事を告げる。瀬兵衛は但馬生野銀山に身を隠し、出石へ乗り込む機会をうかがう。
 (20時46分終了)

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