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8月12日 朝練講談会 灼熱の六日間連続読みの会(2日目)

★★★朝練講談会 灼熱の六日間連続読みの会 2日目(お江戸日本橋亭 9時20分開演)

●田辺いちか 本多弥八郎
●宝井梅湯 関東七人男(第2話)沼田の牢破り
 バクチ打ちの親分の新太郎は、沼田でも随一の商家、澤瀉屋(おもだかや)の娘のお初と深い仲になるが、家の主人や番頭が一緒になるのを許さない。新太郎は夫婦になれないのなら手切れ金として千両の金を寄こせと強請る。主人と番頭が相談し、50両の金を目明し(役人の下っ端)の小右衛門に、さらに郡(こおり)奉行の加藤藤作に100両の金を渡し、新太郎を捕らえてくれるよう頼む。加藤藤作は、新太郎には沢山の手下がおり正面から御用にするには問題があるということで策略を考えた。お初を嫁にやると言っておき、いざ花嫁を駕籠で送り出す際に、藤作が代わりに乗り込む。到着した時、油断している新太郎を捕らえるというものだった。
 8月15日の輿入れの日、花嫁の駕籠は澤瀉屋の家の裏口から出発する。乗っているのは藤作。六尺棒を持った下役が20人ばかりが同道する。新太郎の家に駕籠が到着し、御簾が空くとそこには白髪交じりの男。召し捕れ!との声。しまったと思う新太郎は竹薮に逃げるが、ここにも役人が待ち伏せており、子分の甚五郎ともども、グルグル巻きにされて捕らえられる。
 新太郎と甚五郎は牢に入れられる。窪手村の馬之助と新生寺の坊主、妙善とが同房である。新太郎と馬之助は旧知の仲だった。新太郎は毒が入っているかも知れないからと物相飯(もっそうめし)は食べず、蕎麦ばかり食べている。食事の度に炭箸をそっと取っておいた。
 雪混じりの雨が降る日のこと。夜は嵐になった。新太郎は取っておいた炭箸を繋ぎ2間ほどの長さにする。その先端に「こより」を付ける。牢の外にある灯籠からこの「こより」に火を移す。この火に牢の中のワラをくべ、火勢が強まったところでヒノキの五寸角の柱を焼いてしまう。4人はここから牢の外へ抜け出す。2人の番人は酔って寝ており、甚五郎は縛り上げてしまった。高さ2間の土塀は雪でつるつる滑る。最初は新太郎が甚五郎の肩の上に乗り、次は甚五郎が馬之助の肩に乗り、さらに馬之助は妙善の肩に乗り、土塀の上に登り上がる。最後に新太郎は上から帯を垂らし妙善を登らせようとするが、そこで見廻りの役人がやってきた。新太郎は帯を手から離すと、妙善は下へと落ちる。妙善以外の3人は逃げ出し、1人残された妙善は仕方がないので牢へと戻った。
 3人は必死になって逃げるが、身体の具合の悪い馬之助が付いてこれない。馬之助をここに残せばやがて役人に捕まるだろう。その時に自分達の事をいろいろと喋られると面倒だと、新太郎は役人から奪った刀で馬之助を斬り殺してしまう。
 新太郎と甚五郎の2人は恨みある澤瀉屋にのりこんで、主人の孝右衛門とその妻、番頭の忠兵衛と家の者を皆殺しにしてしまう。これから新太郎は甲州・一宮へとたどり着き、その後、但馬屋という居酒屋の主人になる。
●玉川太福(曲師:玉川みね子)天保水滸伝 繁蔵と平手との出会い
 ある夜、平手造酒(ひらてみき)の師匠は両国橋の百本杭で辻斬りに出会う。その者は見事な北辰一刀流の使い手であった。現場で印籠を拾うがこれは造酒が水戸家から拝領したものである。辻斬りの犯人は造酒であったのか。翌日、造酒に問いただすと申し訳ありませんでしたと謝る。造酒はお艶という女に夢中になっており、金に困っていた。造酒は春の水戸家の宴で3本勝負に挑み勝利して、水戸家への仕官が決まっていたが、その話も立ち消えになる。
 もう江戸にはいられないと、造酒はお艶とともに、お艶の生まれ故郷である下総の岩瀬の村はずれへと行く。造酒は江戸にいた頃の夢を見た。千葉道場で剣術の腕が及ばず、床に叩きつけられていた時の夢である。造酒は千葉先生との姪御さんさんとの縁談があったがそれも断り、今はこうやってお艶と共にいる。今となっては出世も栄達も関係ない造酒だがお艶と一緒にいられることは何よりの果報である。
 諏訪明神の秋祭りで相撲の試合があり、5人抜きが行われている。江戸相撲の出身で今は飯岡助五郎の世話を受けている神楽獅子大五郎は、すでに4番を勝ち抜いていた。ここで勝負に挑むのが笹川繁蔵の子分で素人相撲の清滝である。客は皆、清滝を応援している。試合は清滝が勝ち見物は沸き立つ。
 神楽獅子は松岸でやけ酒を飲むことにする。向こうにいい女がいる。あの女に酌をさせようと思うが、その女には1人の侍が付いている。子分は面倒な事になるから止めておいた方が良いと言うが、神楽獅子はこれを聞き入れない。子分はその女を誘うが案の定断られる。造酒が刀を使って神楽獅子をケヤキの木の側へ追い込む。さらにお艶が神楽獅子の首筋両側に短刀を投げつけ、身動きが取れないようにする。神楽獅子はホウホウの体で逃げ出した。これを見ていた見物は笑う。造酒は粋な渡世人と讃えられる。
 岩瀬の福松は笹川繁蔵の身内であり、お艶の幼馴染である。これが縁で造酒は笹川一家に仲間入りする。
 (10時43分終了)


2017年8月12日 日本橋観光案内書 講談・浪曲と聴いたあと日本橋の方へ歩くと、橋の西詰に新たに観光案内所がオープンしていました。建物工事中は公衆トイレでも造っているのかしらと思いましたが、観光案内所とは。この近辺も外国人旅行者が増えました。


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