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8月31日 貞水連続講談を聴く会『仙石騒動(14)』@湯島天神

★★前回これなかったので、会場で販売しているDVDからあらすじを記します。

○一龍斎貞水 仙石騒動(第13席)長谷寺の捕物
(会場で販売しているDVDより)
【あらすじ】石州浜田城主、松平周防守は老中筆頭である。この弟で旗本の寄合頭取を務めているのが松平主税(ちから)。この松平主税の娘と仙石家城代家老である仙石左京の倅、小太郎が夫婦になった。老中筆頭を親戚に迎えた仙石左京は権勢を絶頂にしている。子ゆえの闇に迷った左京は小太郎に仙石家を相続されようと、お家乗っ取りを謀る。仙石家稀代の忠臣、神谷転(うたた)は左京にとって邪魔な存在である。仙石家に仇をなす大悪人として転は罪を着せられ、大公儀からも追われる身となる。
 愛宕下の鏡照院(きょうしょういん)という寺に転は匿われる。この寺に渋川伴五郎という麻布・狸穴(まみあな)に道場を構える柔術の先生が訪れ、転の身を引き受ける。これに早くも左京は察し、手下の者が伴五郎の道場に入り込む。ある日、この手下の者が伴五郎の門弟2人を品川の遊郭に連れ出してさんざんに飲ませる。「神谷転殿に病床の母親が会いたがっている」こう言って転の居場所を聞き出そうとすると、門弟の者は機転を利かし「麻布の…」とまでいったところで「長谷寺(ちょうこくじ)」という寺に匿われていると答える。門弟の者はこのことを伴五郎に報告する。伴五郎と長谷寺の和尚の源道(げんどう)は知り合い同士であった。この源道は一癖も二癖もある男である。最近はこの寺に寄進する者も少なく、中は荒れ放題になっている。寺に『神谷うたた』がいるとわざと言いふらし、仙石左京の家来の者たちを寺の中に捕らえに来させる。そこで一手を打とうと考える。
 (ここまでの話)
 源道和尚は『神谷うたた』を寺に連れてきて、品川の辺りで彼が寺にいるという情報をわざとばら撒く。これを聞き付けた仙石家の方では早速、転を捕らえる算段をし、西ノ久保・神谷町の上屋敷から家来の者数十人が長谷寺に向う。一方、源道和尚は寺の坊主たちに仙石家の者たちが寺の中に入って来たら、その者たちを相手にはせず、木刀や竹刀で寺の中を滅茶滅茶にするよう言い付ける。寺の中からは『かみやうたた』という声が聞こえる。転がいるものだと仙石家の者は乗り込んでくるが、肝心の転は見つからない。その間に寺の坊主たちは、寺の中をさんざんに叩き壊す。
 ひとり奥の座敷で泰然としている者がいる。仙石家の大沢宇左衛門が『神谷転』を捕らえにきた旨を話すと、『せんごく浪人』の『神谷うたた』という者は確かにこの寺に匿っていると言う。『神谷うたた』を呼びつけると、年の頃三十一、二の男が入って来た。宇左衛門が知っている『神谷転』とは似ても似つかない人物である。この男が話すには、松平安芸守の元で代々千石の禄を頂いていたが浪人となり、それで『千石浪人』である。名前は神谷歌太郎で略して『かみやうたた』という。
 寺の坊主たちは、仙石家の江戸家老である岩田静馬に縄を打つ。寺を無残に破却したことを源道和尚は責める。このことを寺社奉行に訴えるが、もし寺の修繕一切を引き受ければ内々に済ませると言う。仙石家では500両という大金を寺に支払う。これらは神谷転を匿い、しかも寺の修繕費を仙石家からせしめようという、源道和尚の策略であった。
 左京の一味は引き下がったが、このままではどうにもならない。転が堂々と往来を歩くことは出来ないものか。渋川伴五郎と源道は相談する。すると、浅草に普化宗(ふけしゅう)という虚無僧の寺がある。転は虚無僧の姿になって、左京の悪事を暴くことになるが、その話はまだ次回。

★★★一龍斎貞水 連続講談の会(湯島天満宮・参集殿 18時31分開演)

●一龍斎貞橘 小猿七之助
●一龍斎貞友 お竹如来
 <仲入り>
●一龍斎貞水 仙石騒動(第14席)神谷転、普化僧になる
【あらすじ】麻布・長谷寺(ちょうこくじ)に身を隠していた『神谷うたた』。左京の一味がこれに気付き捕らえに来るが、実はこれは『神谷転』とは別人であり、仙石の側は莫大な修繕費を寺に払う羽目になる。
 渋川伴五郎には黒川佐四郎という500石取りの旗本の門弟がおり、神谷転(うたた)はここに預けられることになる。ある夏の日、その日は物凄い暑さであった。通りに面した物見に葦簀(よしず)を張って、黒川、転らは沖縄の酒の泡盛を酌み交わしている。黒川はすっかり酔っぱらい、「筆頭老中がなんだ」というような事を言い出す。あまりにうるさいのので「お静かに」と転は黒川の口を押える。物見の下の往来はいろいろな人物が通る。往来から一人の侍が物見の方を見上げている。仙石家の江戸家老、岩田静馬ではないか。黒川は槍を取って、屋敷をのぞき込んでいる岩田静馬をいきなり突く。岩田は逃げ出し、雪駄を脱ぎ捨てどこかに消えてしまった。
 転がここにいることが、仙石家の者に分かってしまったのではないか。身を隠すには良い場所はないか。浅草に一月寺(いちげつじ)という寺がある。普化僧(ふけそう)寺という虚無僧の寺で、ここの貫主(かんす)の相禅(あいぜん)が黒川佐四郎の竹馬の友である。転はここに身を置き、祐我(ゆうが)と名乗り、古株の虚無僧、馬山と尺八を吹いて托鉢に出る。浅草を出て、やって来たのが愛宕下の桜川。はるか先の西ノ久保・神谷町には仙石家の上屋敷があり、そちらを転は眺めている。そこへ酔った一人の下郎のような恰好をした男がいる。仙石家の中間である杉原勘兵衛だと、転は気が付く。勘兵衛は転に近づき、天蓋の中を覗こうとする。転はそんな勘兵衛を尺八で殴りつけ、川の中へ投げ込む。
 勘兵衛もまた彼が転であると気付き、仙石家の屋敷に戻り江戸家老の岩田静馬に報告する。岩田静馬はさっそく家臣を集め、どうやって転のいる場所を見つけ出すか、さらに召し捕るか相談する。虚無僧の格好をしていたというから、おそらく居場所は浅草の一月寺であろう。仙石家へ出入りしている、乗り物師の親方、五兵衛という者が転の顔を知っている。侍でなければ虚無僧にはなれない。彼を侍姿で一月寺に送り込んで、転がいるかどうか探らせよう。もし、うまく転を捕らえることが出来たら侍として当家で召し抱える、五兵衛にはこう約束する。
 五兵衛は『末高五兵衛』という名で食禄50石、肥前大村の浪人で7年間諸国を巡り歩いているということにし、浅草・一月寺の中へうまく入り込む。寺ではいろいろな事を尋ねられるが、事前に示し合わせた通り、その問いに上手く答える。貫主からは清谷(せいこく)という名を与えられた。馬山とともに、一日中托鉢で歩きまわり、夕方には腹ペコである。つい、食事のことを「おまんま」と言ってしまう。武家には礼儀作法というものがあり「おまんま」とは決して口にしない言葉である。こうして五兵衛が侍ではないことがバレてしまい、悪事露見になる。
 仙石家では、次の手段に取り掛かる。これから神谷転は捕らえられ、一方では評定所で御裁きになるが、その話はまだ次回。
 (20時48分終了)

180831貞水連続講談@湯島


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