FC2ブログ

記事一覧

8月17日 日本橋亭夜席(主任:貞水)

★★★日本橋亭夜席(お江戸日本橋亭 17時30分開演)

●一龍斎貞奈 木村又蔵 鎧の着逃げ
●田辺凌天 三方ヶ原軍記
●田辺いちか 牛若弁慶五條の橋の出会い
●宝井梅湯 谷風の情相撲
●一龍斎貞友 竹の水仙
●宝井琴梅 雪の小噺
 <仲入り>
●桃川鶴女 運慶とその子供“ゆうけい”
 ▽ネットで調べたところ、運慶には6人の息子がおりいずれも仏師となったそうだが、「ゆうけい」という名は見当たらない。講談向けの創作なのだろうか?
●一龍斎貞水 大島屋騒動
 ◇江戸・新橋竹川町、太物問屋で木綿などを商う大島屋伝右衛門は大変裕福に暮らしている。しかしいい事ばかりは続かず、息子の伝次郎が道楽のため勘当される。またこれを苦にして伝右衛門の女房は亡くなってしまう。伝右衛門は大島屋の本家から“おしま”という色っぽい後妻を貰う。夫婦仲は良く見えるが、何か物足りないところがあったのか、そのうちにおしまは番頭の金蔵といい仲になる。
 伝右衛門は生まれ故郷である伊勢・松阪へ先祖供養のために立派な墓を建てに出かけることになった。今夜はお店の連中を集め、今でいうところの送別会である。料理・酒の大盤振る舞いで座は大いに盛り上がる。
 翌朝早く、伝右衛門は伊勢へと出立する。店に残った番頭の金蔵は、予定していた仕事はそれを済ませ、約束のある掛けは受け取りに行き、あとは店を休みにすると奉公人に告げる。奉公人一同は大喜びである。店の者が出かけてしまい、その間に金蔵とおしまはしっぽりと楽しむ。金蔵はひと風呂浴びて、大島屋の勝手口に入ろうとすると、「頭(かしら)じゃございませんか」と声を掛ける面体の悪い2人組がいる。勝手口を入ると壊れかかった雪隠(便所)があり、そこで3人は語り合う。実は金蔵は泥棒の親玉でこの2人の男、三平と権次は彼の手下であった。金蔵は大川端で「南無阿弥陀仏」と言ってわざと身投げの振りをして、そこを船で通りがかった伝右衛門に助けられ、その後は彼の世話で大島屋の番頭になっていたのだ。金蔵は、伝右衛門がざっと見積もって500両という財産を持って今朝、伊勢へ旅立ったことを話す。殺してしまってそれを頂こうと三平、権次は伝右衛門の後を追う。
 その壊れかかった雪隠に入っていた松三郎という小僧が3人の会話をすべてを聴いていた。20両の掛けを受け取って店に戻ったが、先日の大盤振る舞いで栗きんとんを食べ過ぎて腹を下してしまい、この雪隠に入っていたのだ。
 掛けで受け取った20両を使って主人の命を助けようと、東海道を西へ進む伝右衛門を追うことにする。品川の手前で草鞋(わらじ)を買おうとするが、ここで松三郎の所持する小判がチャリンと鳴る。この音を人相の良くない2人連れが聞いていた。人気のない鈴ヶ森でこの男らに松三郎はすべての金を奪われる。
 荷物の背負ったり荷車を押したりして、わずかの金を貰いながら東海道を進むが、沼津の松並木でとうとう一文無しになってどうしようもなくなる。すると松の根元で一人の雲助が五貫束を枕にして寝ている。雲助が寝返りを打ったところでこの五貫束を盗ろうするが、つまずいた拍子に雲助に捕まってしまう。雲助は殴りかかるが、盗もうとしたのが大島屋の松三郎だと分かる。この雲助は勘当になった伝右衛門の息子、伝次郎であった。「若旦那!」と抱き着く松三郎。伝次郎は勘当になってからの江戸の家の様子を聞き、さらに父親・伝右衛門の危機を知る。
 松三郎は江戸へ引き返して南町奉行の大岡様に知らせることにする。伝次郎は伝右衛門の後を追って西へ急ぐ。伝次郎は菊川というところで、伝右衛門と同道していた飯炊きの伝蔵に追いつく。伝右衛門はこの先へ行ったと聞き、伝次郎はさらに西へ駆け、途中、先の尖った青竹を手に入れる。
 小夜の中山では三平、権次が伝右衛門に襲い掛かる。逃げようとした伝右衛門は崖の上から落ちてしまい、その姿を三平は上からのぞき込んでいる。そこへ伝次郎が駆け付け、伝右衛門は殺されたと思って三平を青竹で突き殺す。次いで権次を刺そうとするが、血の付いた青竹を持っていた伝次郎は役人に捕らえられる。伝次郎は唐丸駕籠に乗せられ江戸へ向かう。一方、崖から落ちた伝右衛門は土地の百姓に助けられ、やはり駕籠で江戸へと向かう。この伝右衛門の乗った駕籠と伝次郎が乗った駕籠が川崎宿で鉢合わせになり、親子対面となる。江戸では南町奉行・大岡様が松三郎から事の子細を聴き、金蔵はお召し捕りになる。
(20時53分終了)

180817d貞水・日本橋亭


講談の情報ページ『講談るうむ』はここをクリック
スポンサーサイト

コメント

コメントの投稿

非公開コメント