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8月8日 三商講談会@清澄庭園(主任:琴柑)

 本日、台風接近で今後の荒天が予想されるため演芸後の懇親会は中止。

★★★三商講談会(17時47分開演 清澄庭園・涼亭)

●神田伊織 山中鹿之助 妖怪退治
●田辺銀冶 猫のタマコの怪異談 月岡芳年(よしとし)
 ▽銀冶さん自作の怪異談。
 ◇江戸時代は天保の頃の話。吉岡米次郎は早くして両親と死に別れ、庄屋の叔父の元でなに不自由なく暮らす。12歳の時、絵師として名高い歌川国芳(くによし)の元に入門し、芳年(よしとし)という名を貰う。師匠の国芳は大変な猫好きでいつも膝に真っ白な猫・タマコを膝に乗せている。
 ある日のこと、芳年は猫の餌を買ってくるよう言いつかり、弟弟子の小圓太(こえんた)と共に出かける。小圓太はのちの三遊亭圓朝ですでに二ツ目だが、6歳の時に噺家の元に入門したが、母親が芸人になることを許さず、表向きこのように絵師の修行をしているのだ。芳年は師匠のようにいい絵の描ける絵師になりたいと言い、小圓太もまた今は衰退している三遊派を再興させたいと夢を語る。
 翌日、タマコが死んでいるのが見つかる。国芳は猫のためにわざわざ仏壇を拵えており、その前で念仏を唱える。このタマコは亀戸に梅見物に行った帰り、料理屋で足元にすり寄ってきたのを貰い受けた猫で、卵のように真っ白なことからタマコと名付けられた。
 芳年と小圓太、それに兄弟子の芳宗(よしむね)、計3人で壺に入れたタマコの死骸を両国・回向院に納めるため玄冶店の国芳の自宅を出る。兄弟子のひとりが「やってられない」と言い、壺を両国橋から大川へと放り投げる。寺に納めるはずだった香典を懐に入れ、八丁堀の遊郭で使ってしまう。これでは寺から貰うはずの戒名を国芳に伝えることが出来ない。芳年と小圓太は大川を下って死骸を探すが、どうにも見つからない。2人は師匠・国芳に事情を話すが、彼は何も語らなかった。芳年と小圓太はタマコの残した白い毛を集め、それを埋めて供養する。間もなく、小圓太は国芳の元を去った。
 芳年15歳の時、錦絵の処女作を出版し、それからも研鑽を重ねる。月日は流れ、28際の時、師匠・国芳が亡くなったが、依然として芳年は浮世絵の絵師としてまだ芽が出ない。師匠の七回忌の時、兄弟子・芳幾(よしいく)とともに追善の絵集『英名二十八衆句』を出版する。陰惨な血みどろの絵ばかり揃えたこの連作は大当たりし、一躍国芳は人気の絵師になる。
 しかしこのような凄惨な絵ばかりを描いていた芳年は次第に精神を病んでいく。ある日、真っ黒の泥だらけの猫がおり、洗ってやると真っ白になる。この猫は昔、師匠がかわいがっていたタマコに似ている。かつてのことを思い出しながら、「そうだ。タマコの戒名を付けて貰ってなかった」。改めて回向院で戒名を造って貰う。それから不思議なことに芳年の鬱々とした心持は次第に改善していく。二代目のタマコを可愛がっているいるうちに、2年ぶりに絵筆が持てるようになる。2年ぶりに絵が描けた、芳年は弟子たちと共に喜ぶのであった。
 <仲入り>
●宝井琴柑 雪女(原作:小泉八雲)
 (19時13分終了)

180808b三商講談会@清澄庭園

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