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4月8日 朝練講談会(太福)、本牧亭講談会(主任:一乃)

★★★朝練講談会(お江戸日本橋亭 9時30分開演)

●田辺いちか 依田孫四郎 下郎の忠節
●玉川太福(曲師:玉川みね子)流れの豚次伝 第6話「男旅牛太郎」
 ▽先日の三鷹の講談会では神田鯉栄さんが演じ、老練な講談ファンの前で苦戦していた。登場人物(獣物?)が多く、シーンが目まぐるしく変わり、突拍子もない展開も織り交ぜた、笑いの多いこの話は浪曲向きかもしれない。次から次へと人物が登場する分、動物でキャラ分けをしているのは話が分かり易くなって良いアイディアではないだろうか。
 ◇千葉、流山動物園でゾウの政五郎が死ぬ。遺骨は讃岐の金毘羅様に納めてくれとの遺言を果たすため、政五郎から恩義を受けた豚次は西へと旅立つ。大阪ではドーベルマンの権蔵の一味に襲われるが、返り討ちにして権蔵を仕留める。しかし豚足に深い傷を負う。これをカラスのカー助爺さんが流山動物園にいる、豚次第一の弟分の牛太郎に伝える。牛太郎は東名高速をヒッチハイクして西へと旅立つ。名古屋では野犬の一味に襲われるが、鋼鉄の身体の牛太郎はこれを跳ね返す。野犬に囲まれていたメリーというメス猫に牛太郎は心を奪われる。色仕掛けに陥った牛太郎は酒を飲まされ、ブル松とのボクシングの末、川の激流へと身を消す。ブル松とメリーは実はグルだった。2匹睦まじくしているところで、ブル松をシマシマの虎男が襲い、ブル松の心臓を抉る。メリーと虎男は通じていたのだ。虎男は豚次に恨みを持っていた。さて激流に飲み込まれた牛太郎の生死は、豚次の運命は。その話はまた次回。
 (10時35分終了)

↓終演後の太福さん


180408a太福@日本橋亭


★★★本牧亭講談会(御茶ノ水・太陽 13時00分開演)

 御茶ノ水の駅のすぐそばの「秘密空間」での会。今日もこの会にしては入りが良く、適度に客席も暖まって話を聴きやすい雰囲気。

↓開演前、すずさんに幟の端をもって頂きました。


180408すず@太陽


●神田伊織 勇婦巴御前
●宝井梅湯 山崎軍記(修羅場読み)
●神田すず 西郷隆盛 幼年時代から序開き
 ◇西郷隆盛がまだ幼かった頃、吉之助と呼ばれていた頃。造士館という藩校に通うが、通り道には才田金左衛門という士分の者の家がある。その息子の金吾は大変な悪ガキで家の前を通る人通る人に猛犬をけしかけては楽しんでいる。普段はこの家を避けていた吉之助だが、今日はその犬がいないと見えて家の前を通る。すると突然金吾は犬のケツを叩いて吉之助を襲わせる。これを吉之助は犬の耳の付近を捕まえ、ムンズと持ち上げ放り投げてしまう。怒った金吾は刀でもって吉之助に襲い掛かる。金吾のワンパクに困っていた父親が刀と鞘とを糸できつく縛ってあったので、鞘が付いたままの状態である。これに吉之助も刀を鞘から抜かない状態で応戦する。金吾の父親の金左衛門が間に入って2人の争いを止める。なぜ吉之助は鞘を抜かなかったのか。とっさに金吾が鞘付きの刀で襲ってきたのを見て、自身も鞘から抜かなかったと言う。これに感心する金左衛門。しかし、金吾の刀の鞘はいつの間にか2つに割れており、吉之助は左手に傷を負って血がしたたり落ちている。吉之助の傷は治ったが刀が取り扱えない状態になり、以後はその分学問に励みメキメキと学力を上げる。金左衛門の力添えで、郡奉行の追田太次右衛門の書役となるが、太次右衛門が亡くなり職を失うと、生活に困り、上園村に引っ越して農作業をし、また山で薪を拾い、夜は勉学をして暮らしている。ある時山中で3人の男が、神官の娘、お秋をかどわかそうとしている。通りかかった吉之助はお秋を助ける。これが縁でお秋は吉之助に惚れ、親を通じて縁談を持ち掛けるが、吉之助はまだ自分はそういう身ではないとこれを断る。一方18歳のお秋に、48歳の郡奉行が心を寄せている。困ったお秋の親が西郷の両親に相談すると、それならばと吉之助が嫁に貰うことにする。これに郡奉行は因縁をつけ、吉之助を島送りにするが、その後の話はまたいつの日か。
 <仲入り>
●柳家緑君 武助馬
●田辺一乃 曲馬団の女
 ▽お馴染み田辺一門のお家芸。この話の中で「小島町は東京大空襲にも奇跡的に焼け残り」という一節があるが、「戦災焼失地域地図」を見ると、確かに小島町の付近は空襲の被害を受けていない。「講談師、見てきたようなウソを付き」とはあまりに有名なセリフだが、そんな中にも事実もきちんと織り交ぜている講談という芸の面白さに改めて感心する。
 (15時20分終了)

戦災・小島町


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