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3月22日 貞水連続講談「仙石騒動第11席」@湯島天神

★★★一龍斎貞水連続講談の会「仙石騒動第11席」(湯島天満宮参集殿 18時31分開演)
●一龍斎貞橘 賤ケ岳の合戦
 (本日、喉を痛めた貞友さんは休演。講談会の紹介のみ)
●一龍斎貞水 仙石騒動 第11席「神田作十郎の最期」
 ◇文政元年のこと。千代田の城へ駕籠で登城する際の事故がきっかけで、但馬国出石藩・仙石播磨守と、肥後国人吉藩・相良遠江守との間で諍いが起こる。仙石の供頭(ともがしら)・神谷転(うたた)と相良の供頭・江坂七郎はあわや斬り合いというところになるが仲裁が入って2人は和解する。しかしこの件が元で江坂は相良の殿様から不興を買い、お家から放逐される。浪人となって日々の生活にも困る江坂。神谷の口利きで江坂は仙石の家へ召し抱えられ、神田作十郎と名を改める。
 出石藩の城代家老、仙石左京は我が息子の小太郎に藩の家督を継がせようと企み、現在の藩主である仙石美濃守を毒殺する。また、堀端一番町には、仙石家の分家で仙石弥三郎がおり、家には神谷転(うたた)が寄宿している。お家の一大事を知った神谷は、乞食に変装して出石へと向かうが、左京の送り込んだ侍たちによって箱根湯本・三枚橋で捕縛され、駕籠に乗せられ出石の刑場へと移送される。
 (ここまでの話)

 仙石家を去った神田作十郎は駿河国、清水港で昼間は子供相手に手蹟と素読の指南、夜は商人相手に剣術を教えている。彼の指導は評判がよく、門弟である商人たちが金を出し合って道場を拵えてくれた。また作十郎は倅の七之助は侍にはさせたくない、商人にしようと思い、駿府の両替屋・駿河屋伝兵衛の元で働かせている。
 ある日、作十郎の妻が買い物で外出している時、穀物問屋の番頭である吉兵衛が家を訪ねる。吉兵衛は江戸からまさに今帰ってきたところである。彼は箱根湯本の三枚橋で、頬かむりをした汚い身なりの一人の乞食が、数十人の侍たちに捕らえれらる現場を目撃した。その乞食が滅法強く、侍たちに取り囲まれると、仕込み杖から刀を取り出し大勢の侍相手に次々と次々に斬り倒す。しかし侍たちは卑怯にも目潰しの卵・袖絡などの道具を使い、ついにはその乞食は捕らえられてしまった。周囲の者たちの話ではその乞食の名は「神谷転」であるという。作十郎は驚く。自分の恩人である神谷転が悪人たちに捕らえられ、処刑されようとしている。買い物から帰宅した妻にこの話をし、これから神谷を助けに行くと告げる。妻も覚悟をし作十郎に別れの水盃を差し出す。
 神谷は駕籠に乗せられ、箱根湯本から刑場となる出石へと移送される。作十郎は府中(現在の静岡市の中心部)の街中で、剣術の門弟である足袋屋の店の前を通りかかる。そのまま通り過ぎるはずだったが、足袋屋に呼び止められ仕方なくここで休憩をとることにする。しばらくして店の前を咎人(とがにん)を乗せた網乗り物が通行するという。出石へ向かう途中だといい、まさに神谷が乗せられた駕籠である。この時間にここを通行するなら神谷を護送する一団の今夜の宿所は丸子(まりこ)であろう。作十郎も丸子の宿に向かい、一行の様子を伺いながら、夜が明けるのを待つ。
 朝になり、その先の宇津ノ谷峠に差し掛かったところで、作十郎は「我ら大勢で待ち受けた」と大声を張り上げる。さては我々は襲われるのかと、神谷を移送する一団のうちほとんどの者が逃げ出してしまった。作十郎は神谷を駕籠から助け出そうとすると、一人の侍が斬りかかってくるが、逆に作十郎は相手を斬りつける。用意しておいた着替えを神谷に着せ、丸子の方に逃がそうとし、作十郎は反対の方向へ向かおうとするが、ここで左京の手下の者が銃弾を一発、作十郎めがけて発射する。弾は心の臓を貫き作十郎は絶命する。神谷は銃の撃ち手を一刀で斬り倒す。これから左京の送った助っ人が続々とここにやってくるだろうと、その場を去って江戸へと向かう。江戸へたどり着いた神谷は、柔術の名人である渋川伴五郎の道場へと身を寄せ、これから伴五郎の力を借り、仙石左京ら悪人に立ち向かうことになる。その話はまた次回。
 (20時19分終了)

180322h貞水連続@湯島天神


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