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2月17日 本牧亭新鋭講談会@御茶ノ水

★★★本牧亭新鋭講談会(13時04分開演 御茶ノ水・太陽)

●田辺いちか 三方ヶ原軍記
●一龍斎貞橘 源平盛衰記 保元の乱(2)椿西八郎
●田辺一邑 徳川家康 決戦関ケ原
●神田阿久鯉 村井長庵 長庵、藤掛道十郎に罪を着せる
 ◇これからまた村井長庵を主人公にした話に戻る。駿州江尻の生まれの村井長庵は百姓の仕事を嫌って江戸へ出て、平河町に医者の看板を揚げる。元より医術の学は無く、ゆすり・たかりと悪事を繰り返しながら日々を送っている。ある日郷里から長庵の妹、お小夜の婿である重兵衛が訪れる。国元では不作が続いて年貢も納められず生活に窮していたところ、健気なお小夜は自らの身を吉原に売ってそれで金を拵えてくださいと申し出、それで江戸にいる長庵を頼ってやって来たという。お小夜を松葉屋という大店に60両で身売りをして、その60両を持って郷里へ帰ろうとしていた重兵衛を三田の札ヶ辻で長庵は斬りつけ金を奪って逃げる。(ここまでの話)
 忠兵衛は瀬戸物を売って歩く小商(こあきうど)である。信心深い忠兵衛は毎月25日は仕事を休んで天神様にお詣りし、感謝の心を込めて境内を掃除している。その日もホウキを持って境内の掃き掃除をしていたところ、向こうの方に村井長庵らしき姿を見かける。町内に居ついているムクイヌがこの男にやたらと吠え付き、男は刀でもって犬を斬り殺す。「とんだ所で2度目の殺生だ」。こう言い残して長庵はその場を去る。一部始終を見ていた忠兵衛は「2度目」という言葉が気になる。
 その次の日、忠兵衛は銭湯で長庵と遭遇する。昨日の話をすると「余計なことに関わらない方が身のためだぞ」と恐ろしい形相をしながら去っていく。
 家への帰り道、隣の住人で吉良家の浪人である藤掛道十郎が役人に縄を掛けられ長屋の木戸口を出ていく姿を見る。家へ戻り女房に聞くと、三田の札ヶ辻で男を殺害し60両を奪った件で捕らえられた、現場には「藤掛」の名が入った笠が落ちており、これが証拠になったと言う。しかし病身である藤掛の旦那が、短い間にそんな離れた場所まで行けるはずはない。長庵の天神様での「2度目」の言葉、また銭湯での恐ろしい形相を思い出した忠兵衛は、これはすべて長庵の仕業だと気づく。しかしこの件を申し出れば、奉行所・番所に何度も通わなければならず、面倒なことになり兼ねない。忠兵衛はそのまま口をつぐむ。無実の罪で捕らえられた道十郎は、牢の中で失意のうちに獄死する。
 それから8年経ち、忠兵衛は真実を口走ってしまう。これが元で長庵は捕らえられるのだがその話はまた次回。
 <仲入り>
●田辺鶴遊 甲斐勇吉 お花、髪の毛を切る
 ◇佐原八重子という許嫁を日本に残し、アメリカへと渡った甲斐勇吉。サンフランシスコではライオンの辰五郎という日本人の世話を受け、この地で働きながら夜は学校で学ぶ。一方、大男のボクシング選手を倒した件が新聞に取り上げられ、日本の柔術の強者として一躍有名となる。サンノゼへ移り辰五郎の娘のお花と仲良くなるが、嫉妬する三五郎に拳銃とナイフで襲われ大怪我をする。入院中退屈しのぎで始めた絵画で勇吉は才能を発揮し、バレント画伯の元で本格的に絵の勉強に取り組む。3年後、すっかり腕を上げた勇吉は日本への帰国が決まり、卒業制作でヨセミテ渓谷に絵を描きに出向くことになる。その途中サンフランシスコの辰五郎の元を訪れる。お花は勇吉に好意を持っており、辰五郎はお花を嫁にして欲しいと頼む。勇吉には八重子という許嫁がいるのだが、そのことを伝えないまま辰五郎の家を後にする。
 一方、日本の八重子は梅吉という名で柳橋で芸者をしている。梅吉の贔屓客で青木という外務省に勤める男がいる。青木はニューヨークへ総領事として赴任することになり、その伝手で梅吉こと八重子も船でサンフランシスコに向かう。八重子は青木の随行員である花村と共にライオンの辰五郎の家を訪問する。「勇吉は私の夫です」。八重子の言葉に辰五郎もお花も驚く。八重子に勇吉を大切にするよう伝え、お花は髪の毛をバッサリ切る。これからは神の道に従うと言う。八重子は花村と共に青木のいるニューヨークへと向かう。
 ヨセミテ観光の入り口であるフレズノの町に勇吉は滞在する。宿泊先のホテルで今晩12時に大きな音が鳴ると知らされる。町の銀行で銀行強盗があり、アン・コウランという中国人の一味が犯人で間違いないのだが、捕まえるための証拠がない。そこで中華人街にあるアン・コウランの住み家の下に爆薬を仕掛け。それを今晩爆破させるという(!)。そしてその夜12時、爆音がフレズノの町に鳴り響くが、その際1人のジャパニーズが病院に運ばれる。大怪我を負い、顔は包帯でグルグル巻きにされ誰だか分からない。さてこの人物は何者なのか? それはまた次回。
●宝井琴調 寛永三馬術 出世の春駒
 (16時04分終了)



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