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1月4日 講談協会初席@日本橋亭

 本日の出演者は8人中(前座を除く)6人が女性。また出番の無い梅福先生、貞寿先生、貞弥さん、こなぎさんらもいらしていて、日本橋亭はさながら女子会の様相でした。

★★★講談協会初席4日目(12時52分開演 お江戸日本橋亭)

●神田伊織 三方ヶ原軍記
●田辺銀冶 天の岩戸開き
●宝井琴柑 南総里見八犬伝 伏姫と八房
●神田織音 柳沢昇進録 桂昌院とお染・お歌合わせ
 ◇160石取りの身から22万8千石の大大名となり大老にまで昇りつめた柳沢吉保。若い頃は弥太郎という名で、牧野備後守の組下であった。ある日のこと組頭の屋敷を弥太郎が訪れると、桂昌院様から歌の会に呼ばれており「ひとり寝の別れ」というお題を頂いているが、良い歌が頭に浮かばず困っていると備後守は言う。弥太郎の妻、お染は生まれも育ちも京の都で優れた歌の才がある。弥太郎が乞うと早速「小夜更けて夜半(よわ)の灯(ともしび)消えぬれば我が影だにも別れぬるかな」という歌を詠んだ。この歌は備後守に伝えられ、桂昌院が催す歌の会で披露される。見事な出来に桂昌院は感心し、その日の会での最上の歌に選ばれる。桂昌院から莫大な褒美が備後守に与えられた。備後守はこの歌は組下の柳沢弥太郎の作であることを告げると、桂昌院は是非その弥太郎で会ってみたいと言う。
 こうして弥太郎は桂昌院の御前に参上する。これで出世の糸口をつかめたと思う弥太郎。そこへ桂昌院は「即吟はどうじゃ」と問うが、喜びいっぱいで夢中になっている弥太郎はつい「有難き幸せ」と言ってしまう。早速、桂昌院から「さおひめ」というお題が与えられるが、弥太郎には「さおひめ」というものが何なのかさっぱり分らない。窮した弥太郎は、もともと自分は歌についての資質は無く、実は先の歌は妻であるお染が詠んだものであると白状する。桂昌院は大いにあきれるが、今度はそのお染に会いたいと言う。
 翌日、お染は桂昌院の元に伺う。「さおひめ」とは「機織りをする女」のことであり、さらさらと「さおひめの聞くや霞の糸筋の心して見よ山桜かな」としたためる。見事な出来であるが、これは事前にお題が分かっていて詠んだ歌である。そこで「船を山に上げよ」とのお題を出すと、お染は即吟で「富士映す田子の浦たの夕暮れに船漕ぎ寄する雲の上まで」と詠む。さらに「富士を袂(たもと)に入れよ」とのお題を与えると、これまた即吟で「旅人が駿河の絵図を頼まれて富士を袂に入れに来にけり」と詠む。桂昌院はお染と同じく京の都の出身である。話が合うということで、お染を大いに気に入る。一方弥太郎は、これを足掛かりに桂昌院の息子の五代将軍綱吉公との関係を深め、出世の階段を上がっていく。
●一龍斎貞友 徂徠豆腐の由来
●一龍斎貞心 夫婦餅
 ▽本題に入る前に、カルチャー講談。「今年の干支は?」「イヌ!」「違います。“干支”とは十干と十二支が組み合わさったもので、正解は“戊戌(つちのえいぬ)”です」「アカンボ、ケチンボ、オコリンボなどの“ボ”は韓国語である」「警察官が拳銃を吊るす紐の色は白である。ただし皇宮警察だけは赤い紐を使っている」
 <仲入り>
●神田香織 五平菩薩
●宝井琴星 猿飛佐助 西海入道恵方巻
 ▽信州・鳥居峠で忍術を会得した佐助は、真田幸村と出会い、彼の元に仕えることになる。幸村の元にはすでに多くの豪傑が揃っているが、幸村が佐助ばかりに目を掛けるのが面白くない。西海入道の発案で、豪傑たちが夜中に佐助の寝間に忍び入り布団でグルグル巻きにしてしまおうとする。しかし佐助は忍術でもってこの計略を事前に察知する。夜、寝間に先ず西海入道が侵入するが佐助はサッと天井に張り付く。暗闇の中で他の豪傑たちの手により西海入道がグルグル巻きにされ、布団は廊下に放置される。明け方になって番卒が布団を見つけ、幸村や豪傑たちが集まり布団をほどくと、驚いたことに中から出てきたのは西海入道であった。これをきっかけに幸村は、佐助と豪傑たちを仲直りさせ、両者は義兄弟の契りを結ぶのであった。
●宝井琴桜 榎本武揚 宮古湾奇襲
 ▽日本橋亭へ向かう際に電車内で幕末から明治維新にかけての本を読んでおり、まさにタイムリー。徳川慶喜というやる気が有るようで無いようで、賢いようで腰抜けのようで、そんなよく分からない人に翻弄される幕府側。この人がもっと締まりのある人であったなら、日本という国はまったく違った道を歩んでいたかもしれない。
 鳥羽・伏見の戦いから戊辰戦争は始まるが、旧幕府軍には不利な戦況が続く。榎本は新天地を求めて蝦夷地へと向かい箱館を占領。一方で運に恵まれず艦艇を次々に失う。そこで新政府軍の主力艦「ストーンウォール号」を奪取しようと、3隻の軍艦が同号の停泊地である宮古湾へと向かう。
 (16時00分終了)

180104a日本橋亭

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